お盆やお彼岸の御供物にかけるのしの選び方
お盆やお彼岸は、故人を偲び、ご先祖様へ感謝を伝える大切な時期です。この時期に仏壇にお供えする御供物には、弔事用ののし紙をかけるのが一般的なマナーです。普段の法要とは少し異なる点もあるため、適切なのし紙を選び、心を込めて準備することが大切です。まず、お盆の御供物にかけるのしの表書きは、地域や家庭によって異なりますが、「御供」「御仏前」「御霊前」などが用いられます。特に新盆の場合は「新盆御見舞」とする場合もありますが、これは御供物として持参する際に用いられることが多く、のし紙の表書きは「御供」や「御仏前」とすることが一般的です。水引は、通常の弔事と同様に黒白または黄白の結び切りを用いるのが一般的です。次にお彼岸の御供物ですが、こちらも表書きは「御供」「御仏前」などが使われます。お彼岸は年二回(春彼岸・秋彼岸)あり、故人の供養をする時期として御供物を用意します。水引は、お盆と同様に黒白または黄白の結び切りを用います。お彼岸は特定の故人の年忌法要とは異なるため、より広義の供養の意味合いが強く、「御供」とするのが最も無難で一般的な表書きと言えるでしょう。お盆やお彼岸の御供物にかけるのしの下には、贈り主のフルネームを記載します。連名の場合のマナーは通常の弔事と同様です。品物については、日持ちのするお菓子や果物、そうめんなどが定番です。内的しと外のしについては、お盆やお彼岸で持参する場合は、誰からの御供物か分かりやすいように外のしにする方も多いですが、郵送する場合は内のしにするのが一般的です。地域や家庭の習慣によって異なる場合があるため、周囲の方に確認するとより安心です。季節の節目に故人を偲ぶ御供物にも、適切なのし紙で感謝と供養の気持ちを添えましょう。