葬儀から一ヶ月が経過すると四十九日まではまだ少し時間があるものの遺品整理について考え始める遺族が増えてくる時期ですがこのタイミングで整理を始めることにはメリットとデメリットの両方があるため慎重に進めることが大切です。メリットとしては記憶が鮮明なうちに整理を始めることでどれが重要書類でどれが思い出の品か判断しやすく手続きに必要な書類が見つかりやすいという点が挙げられますがデメリットとしては悲しみが癒えていない状態で故人の愛用品に触れることが精神的な負担となり作業が思うように進まない可能性があることです。まずは無理のない範囲で少しずつ始めることが推奨されており例えば明らかに不要なゴミや賞味期限切れの食品など感情的な負担が少ないものから処分を始めるとスムーズに取り掛かることができます。また形見分けとして親族や友人に譲る品物を選別することもこの時期に行う作業の一つであり四十九日の法要の際に親族が集まるタイミングで渡せるように準備しておくと配送の手間が省けて良いでしょう。高価な貴金属や骨董品などがある場合は専門の業者に査定を依頼することも検討すべきですが悪質な業者も存在するため複数の業者に見積もりを取るなど慎重な対応が必要です。デジタル遺品の整理も忘れてはならないポイントでありパソコンやスマートフォンのパスワードを解除して有料サービスの解約やSNSのアカウント削除などを行う必要がありますがパスワードが分からない場合は専門家に相談する必要が出てくるかもしれません。遺品整理は単なる片付けではなく故人との思い出に向き合い心の整理をつけるための作業でもあるため全ての品物を処分する必要はなくどうしても手放せないものは無理に捨てずに手元に残しておいても全く問題ありません。一人で行うのが辛い場合は家族や友人に手伝ってもらったり遺品整理業者に依頼したりすることも選択肢の一つですが業者に依頼する場合でも最終的な判断は遺族が行う必要があるため完全に任せきりにすることはできません。一ヶ月後という時期はまだ心が揺れ動く時期であることを理解し自分のペースで焦らずに遺品整理を進めていくことが故人への供養にもなり自分自身の心の回復にもつながる大切なプロセスとなるのです。
葬儀一ヶ月後から取り組む遺品整理